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次期大統領を悩ませる、インドネシアの国内問題5選

ジョコ・ウィドド氏の大統領選挙当選は、日本でも大きく報道されています。

ASEANの盟主にして世界最大の島嶼国家インドネシアは、貧しい大工の家庭で育った一人の男にその未来が託されました。そしてジョコ氏の行く先はやはり平坦ではなく、一筋縄ではいかない様々な問題が待ち構えています。

今回は次期大統領の前に立ち塞がる、インドネシアの主な国内問題を紹介します。

インフラ整備

インドネシアでは各種インフラの整備が急務となっています。壮大な計画はあるのに何かしらの事情でそれが滞っているというのは、この国では珍しいことではありません。

一つ例を挙げれば、スマトラ島縦断高速道路です(横断ではない!)。総延長約2700キロ、北はアチェ州から南はランプン州までを貫くという夢の構想です。この道路が完成すれば、インドネシアの物流に革命が起きるくらいの規模です。

その超大型インフラが、最近になってようやく動き出しました。


>インドネシア スマトラ高速道路、10月着工 停滞インフラ整備加速(Sankei Biz)


http://www.sankeibiz.jp/smp/macro/news/140725/mcb1407250500009-s.htm


現大統領ユドヨノ氏は、国家元首としての最後の花を咲かせるためこのような行動を次々と起こしています。

ですが、インドネシアの場合は政治的事情でせっかく始まった工事が中断されてしまうということが多々あります。ユドヨノ氏からジョコ氏への政権移譲が円滑に行われなければ、こうした計画は再び凍結してしまうことも考えられます。

汚職

インドネシア国民を怒らせ、国際社会からも様々な苦言を呈されているインドネシアの汚職問題。

かつてのスハルト政権時代には「KKN(賄賂、癒着、縁故主義の頭文字)」という言葉が叫ばれていましたが、実は今もそのような状態にあることは否めません。


>インドネシア・東南アジアにはびこる“汚職”という文化(ZAI Online)


http://diamond.jp/articles/-/28661


この記事では裁判官の汚職が紹介されていますが、本来裁判とは「法の下の平等」が保証されていなければいけません。すなわちインドネシアの汚職問題は、近代民主主義国家としてあるべき姿をも蝕んでいるのです。

貿易赤字

インドネシアでは数年前から、巨額の貿易赤字が問題視されています。

そもそもこの国は豊富な天然資源を持っていて、数年前までは採掘したそれをそのまま売るだけでウィンウィンの利益を得ることができました。しかし近年の国内工業発展が、資源の単純な投げ売りを阻止しています。

かといってインドネシア国内の工業はまだ発展途上の段階にあり、付加価値の高い製品で損失分を補え切れていないのが現状です。

そこで政府は、贅沢品課税と銘打った実質上の外国製品輸入規制を打ち出そうとしています。


>インドネシア、高級スマートフォンに「ぜいたく税」を検討(Wirelesswire News)


http://wirelesswire.jp/compass_for_global_communication_industry/201405160151.html


この課税が適応されれば、特にApple製品はインドネシアで大変な逆風にさらされます。さらにこの政策が貿易赤字解消に効果があるのか疑問視する声もあり、問題の解決はまだまだ道半ばのようです。

ガソリン補助金

インドネシアにはスカルノ大統領時代から、ガソリン補助金という制度が存在します。これは国民の生活安定化の観点からガソリン小売価格の一部を国が負担するという、言わば一種の福祉政策です。

この制度がある限り、例えば中東戦争のような出来事の際には経済的災禍から国民を保護できますが、実際は国家財政に影を落とす一つの要因になってしまいます。


>インドネシア 膨らむ燃料補助金 財政赤字削減へ制度改定が課題 (Sankei Biz)


http://www.sankeibiz.jp/macro/news/131114/mcb1311140603020-n1.htm


そして補助金削減ということは、それに慣れた国民からして見れば燃料費の値上げに他なりません。燃料費高騰はすなわち、所得高を含まない悪性インフレへの道を意味します。

この問題は国民の反発を受けてしまいやすい分野でもあり、それ故に歴代大統領は問題解決を先送りにしてきた感があります。

ストリートチルドレン

近年の経済発展に従い都市部で社会問題化しているのが、ストリートチルドレンの存在です。

ストリートチルドレンといっても、貧困が原因で発生した孤児ではありません。むしろ逆で、国民が豊かになっているが故の問題なのです。


>急増ストリートチルドレン 意外な理由(NHK 国際報道2014)


http://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/lounge/140717.html


インドネシアには「喜捨」という道徳概念があり、富める者は貧しい者への施しが当たり前とされています。しかしストリートチルドレンに施しを与え過ぎている結果、物乞いの成果がジャカルタの最低法定賃金を上回るという現象が起こっているのです。

となると、当然のことながら自ら志願して路上生活を送る子どもたちが増えてしまいます。