インドネシアの首都移転候補地、カリマンタン島のパランカラヤとは?!

4月29日、国政選挙を終えたばかりのインドネシア政府は首都移転に関する閣議決定を行った。

同国の政府機能をジャカルタから移す計画は、スカルノ時代から存在した。特に近年ではジャカルタの渋滞と地盤沈下が深刻化して社会問題となっており、また、ジャカルタに人口が集中し過ぎ、地方都市の活性化を阻んでいるという見方もある。

新首都の最有力候補

この首都移転計画は、現時点ではあくまでも閣議決定されたに留まり、移転には今後国会承認を経る必要がある。

ジャカルタ州のアニス知事は、「首都を移転しても渋滞は解消しない」と述べているが、首都移転を前提にした調査は既に行われている。候補となる都市は複数あるが、中でも中部カリマンタン州パランカラヤは以前から最有力視されている。

このパランカラヤは、スカルノ大統領が開発した都市で、ここを首都にする計画で都市開発が行われた。

パランカラヤの人口は約26万人(2015年)。なお、同年のジョグジャカルタ市が約41万人で、ジャカルタは人口1000万人以上だ。

パランカラヤはオランウータンの保護施設があることで知られており、動物愛好家の間では知名度の高い都市でもある。

ジャカルタからの直行便は?

ジャカルタからパランカラヤまでは、直行便が出ている。

旅行検索アプリTravelokaで確認すると、100万ルピア(約7800円)前後の料金でチケットが販売されており、フライト時間は1時間40分だ。

パランカラヤはジャカルタよりもスラバヤとの距離が近く、スラバヤからの直行便のフライトは80万ルピア(約6300円)程度の価格で販売されており、所要時間は1時間10分となる。

都市整備は必須

もしパランカラヤに首都機能を移転する場合、都市整備が必要不可欠であろう。

まず見込まれるのが、空港の拡張と都市鉄道の敷設だ。これらは今現在のジャカルタでも実施されている最中のインフラ整備で、日本からも巨額のODAが注入されている。

首都移転に要する時間は最短で5年、長ければ10年以上と言われている。ジョコ・ウィドド大統領が現職のうちに首都が移転する可能性はほぼないが、それでもジョコ氏の意向は計画の行方を大きく左右する。

二期目を確実にしたジョコ氏が、この問題についてどのような発言をするのか注目が集まる。

【参考】
Presiden Joko Widodo Putuskan Ibu Kota Pindah ke Luar Pulau Jawa-YouTube