中古車査定をアプリで効率化する「BeliMobilGue」にトヨタ系が出資

2017年12月に、インドネシアの中古車査定サービス『BeliMobilGue』についての記事を配信した。

これは短時間で自動車の査定から売却までを実行できるサービスで、利用者はスマホアプリを通じていつでも車を売ることができる。中古市場の流通効率化を目指したものだ。

記事配信当時、BeliMobilGueは数あるスタートアップのうちのひとつに過ぎなかったが、1年以上が経過した今、ベンチャーキャピタルからの出資を獲得してその存在感を示すようになってきた。

順調な規模拡大を遂げる

2019年2月12日、BeliMobilGueは各ベンチャーキャピタルやトヨタ系ディーラーネットワーク『Toyota Tunas』から、シリーズA投資ラウンド1000万ドル(約11億円)の資金を調達した。

BeliMobilGueはスマホアプリを導入することで、手間のかかっていた中古車査定を大幅に簡略化した。利用者が車を売りに出すための所要時間は、僅か1時間。ジャカルタ市内に複数の検査所を配置している。

この検査所だが、前回の記事が配信された2017年12月時点ではジャカルタ市内に17ヶ所存在していた。それが2019年2月時点では30ヶ所と、順調な拡大を遂げている。

今回の資金調達を受け、首都圏や他の主要都市に合計100ヶ所の検査所を設けるとBeliMobilGueは発表している。

売り手とディーラーをつなぐ

BeliMobilGueのロルフ・モンテイロ氏はインドネシア系オランダ人である。

モンテイロ氏はインドネシアの自動車販売事情について、こう語っている。

「インドネシアでは年間110万台の新車が売れており、中古車は350万台を占める」

一般的に、新車販売が活発になると、これに比例して中古車販売も伸びる。BeliMobilGueは車を売却したい一般ユーザーと中古車ディーラーを接続するシステムとして機能している。中古車の検査料は一般ユーザーではなく、その車をオークションで競り落としたディーラーが負担する仕組みだ。それと同時に、ディーラーは車の売り主に直接代金を支払う。決済手段は銀行口座振り込みだ。

こうしたスタートアップに、広大な自動車販売網を有するToyota Tunasが出資を行ったことは今後の展開に注目が集まる。

防犯面の問題もクリア

BeliMobilGueには当初、自動車窃盗を加速させてしまうのではという懸念が向けられていた。「盗んだ車をそのままBeliMobilGueで売りに出すこともできるのではないか?」という懸念だ。

だが、それに関しては身分証明証の提示を全ての売り主に求めることで解決しているという。オンラインで全ての車を正確に管理できれば、むしろ盗難車の売却は不可能になっていくということだ。

BeliMobilGueは、今後の展開に期待の集まるスタートアップだ。

【参考・動画】

Jual Mobil dalam waktu 1 Jam dengan Aplikasi BELIMOBILGUE.Co.Id-YouTube