注文から決済までスマホで完結!インドネシアのコーヒーチェーン「Fore Coffee」

先日、喫食スペースを極力省くことで様々な商業ビルに店舗を設けて成長中の『Kopi Kenangan』について配信した。

インドネシアのコーヒーチェーン業界では、ちょっとした地殻変動が発生している。スターバックスコーヒーを始めとした外資系が強さを見せていたが、去年の中頃から少しずつ現地系が台頭するようになってきた。

Kopi Kenanganと並び、注目を集めているのが『Fore Coffee』だ。

スマホで注文から決済まで

2018年1月に開業してから中国で1年以内に2,000店舗を突破したラッキンコーヒーは、注文から決済までデジタル化されているのが特徴だ。利用客はスマートフォンを使い、来店前からオーダーできる。インドネシアのFore Coffeeもこれに似たシステムを導入している。

独自の電子ウォレットを用意しているFore Coffeeのスマホアプリは、アプリ内で飲み物を注文できる仕組みだ。この電子ウォレットは国内各銀行の預金口座と紐付けするか、QRコードを介した店頭での入金に対応する。

メニューを見てみよう。エスプレッソが2万8000ルピア(約220円)、ホットラテが3万5000ルピア(約275円)と、外資系チェーン店に比べて安い。

Fore Coffeeの創業は2018年8月。この半年程度の間に、ジャカルタ市内で16店舗を設けている。ジャカルタ中心部のショッピングモール『プラザ・インドネシア』やスディルマン通り沿いにある『ミッドプラザ』にも店舗がある。

フェアトレードで豆を調達

Fore CoffeeのCEOロビン・べー氏によると、インドネシアのコーヒー畑は広大な耕地面積を誇るものの、ヘクタールあたりの収穫高は決して高くないという。

ベトナムのコーヒー収穫高が1ヘクタール2445kgであるのに対し、インドネシアは520kg。ここを改善すれば、インドネシアのコーヒー産業は更に大きく成長できる可能性がある。

インドネシアのコーヒー生産量は世界4位。だが世界1位のブラジルの2017年生産量は約268万tに対し、インドネシアは約66万8000t。その差は決して小さくない。

しかし仮に、インドネシアのヘクタール収穫高が4倍になれば、ブラジルに迫る生産量を誇ることになる。

Fore Coffeeは国内コーヒー農家とのフェアトレードで豆を確保し、さらに焙煎作業を生産地で行う仕組みも導入している。これにより、農村部に従来以上の利益をもたらすことができ、ヘクタールあたりの収穫高も伸ばせる可能性がある。

ベンチャーキャピタルから出資を得る

そんなFore Coffeeであるが、1月にEast Ventures、Insignia Ventures Partners等の各ベンチャーキャピタルから計850万ドル(約9億4000万円)の資金を調達した。この資金はオンラインシステムの更なる開発とメニューの改良に充てられるという。

Fore Coffeeに限らずインドネシアの現地系飲食チェーン店は、「UMKM(中小零細事業者)や一次生産者の生活水準を向上させる」という目標を掲げており、今後の動きに注目が集まる。

【参考】
Fore Coffee