【ジャカルタMRT特集】日本人のジャカルタ生活もより快適に!(第3回)

ジャカルタ市内を南北に貫く形で建設されたMRTの3月末の開通により、ジャカルタの移動の選択肢が増加する。

日系企業の集積するエリアや日本人に馴染の地域を通っており、インドネシア人だけではなく、日本人からもこのMRTは多く利用されることになるだろう。

「商業施設の集積地」ブンダランHI駅の周辺

まず、ジャカルタの中心地とも言えるブンダランHIへのアクセスが容易になるという点は見逃せない。ブンダランHI駅周辺の商業施設といえば、グランド・インドネシアとプラザ・インドネシアである。

ジャカルタ市内のショッピングモールはまさに乱立状態で競争も激しいが、この2つはジャカルタを代表するショッピングモールとして特に有名だ。

プラザ・インドネシアは休日になると、運転手付きのミニバンに乗った富裕層のファミリー客がここを訪れる。夫婦と2、3人の子供、友達、そしてメイドも連れて行くから必然的に大所帯となる。去年12月にはルミネがシンガポールに次ぐ、海外店をオープンした。

グランド・インドネシアは日本人にとっても馴染み深い場所だ。西武が入っている他、ここの3A階はレストランコーナーになっていて、CoCo壱番屋や大阪王将、ペッパーランチ、吉野家、丸亀製麵、一風堂、キムカツが並んでいる。大戸屋の開店も間近だ。同じ3A階に家電量販店のベスト電器も入居している。

日本人に馴染みの地域

MRTブンダランHI駅は、プラザ・インドネシアの正面からサリナデパートの手前まで地下出入り口が広がっている。プラザ・インドネシアのすぐ横には日本大使館がある。

また、オフィスビルも林立しており、プラザ・インドネシアのオフィス棟や、グランド・インドネシアの裏手にあるUOBビルには日系企業も入居している。

ブンダランHI駅からMRTで南下すると、次のドゥクアタス駅は、2017年12月に開通した空港直行電車の駅のすぐ近くに出ることが出来る。これからは空港から電車で市内まで出て、ドゥクアタス駅より地下鉄で移動というようなこともできる。

空港からの移動は、以前は車の移動で渋滞に巻き込まれざるをえなかったが、こうして電車の選択肢が増えることは喜ばしい。トランクルームを持って歩く人を想定してか、ドゥクアタス駅周辺は側道含めて歩道の整備が急速に進んでいる。

ドゥクアタス駅の次のスティアブディ駅では、スディルマンのオフィス街に出られる。スディルマンはジャカルタで日系企業が最も集積するエリアであり、営業での外出にもMRTは重宝しそうだ。ジャカルタでは渋滞で時間が読めない中、MRTが正確な時間で動けると期待できることは大きい。

スティアブディ駅より更に南にいくとスナヤン駅があり、ここにあるスナヤン・シティモールやプラザ・スナヤンも、日本人には馴染みの高級ショッピングモールだ。プラザ・スナヤンには紀伊国屋書店が入っており、ジャカルタで最も多くの日本の本が販売されている。

日系飲食店の集積するブロックMへ行くにも、MRTを利用することができる。ブロックMでの会食というのはあるものだが、夕方の通勤ラッシュ時に、日系企業の集積するスディルマンよりブロックMに行くには渋滞は避けられず、到着時間が読めないという経験をしたことがある人は多いはずだ。こうした時にもMRTは使えるだろう。

南北をつなぐ路線に

MRTは今後、ジャカルタ北部コタ地区まで路線を延長する計画である。

ジャカルタ・コタからブロックMまでの路線は、トランスジャカルタのそれとほぼ一致している。ただし鉄道はバスを大きく上回る輸送量を持ち、さらにMRTの路線はブロックMよりも南の地域へも伸びている。

ビジネスのみならず休日のショッピングや待ち巡りにも、そして、インドネシア人だけでなく日本人を含めた外国人にとっても、十分使える交通網だ。

【路線図】
MRT Jakarta