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「アミノ酸もダメ?」ムスリムのハラル食品とは

ハラルってなに?


 食材の加工や調理の作法について、イスラム法を守っている食品。ハラルはアラビア語で「許された」という意味で、「豚肉やアルコールが含まれていない」「食肉は戒律に従って処理する」といった条件がある。食品を見ただけでは製法までわからないため、イスラム教徒は認証のマークを基準にしている。(朝日新聞

 豚だけでなく、アルコールもダメ。くれぐれも、日本にムスリムのお客さんが来た時、日本酒を飲ませないように!

  厳密に言えば、イスラムの戒律で決まったと殺の方法(と殺に使うナイフの消毒方法、切る場所、血の抜き方、お祈りの文句など)以外で捌いた鶏肉もダメです。アルコール消毒された道具を使ってもダメ。日本のスーパーで売っている鶏肉はほとんどダメでしょう。しかし、それを気にするか気にしないかは個人の判断なので、日本在住ムスリムでも一般のスーパーにある肉を食べている人もいます。(ハラル食品スーパーで輸入肉しか食べない、という人もいます)

「アミノ酸」は黄色信号

 アミノ酸調味料は、豚由来の可能性もあります。インドネシアでは、味の素が豚を使っているとのことでこんな事件が起こりました。

 味の素追放事件
2000年(平成12年)、インドネシアで、「味の素」の原料にイスラームで禁忌とされている豚肉が使用されている疑いがあるという噂が流れた。材料として豚の成分を使用してはいなかったが、発酵菌の栄養源を作る過程で触媒として豚の酵素を使用していたために、現地法人の社長が逮捕され、味の素製品は同国の食料品店から姿を消した。同社は2001年(平成13年)2月に商品の回収を終了、触媒を変更したことにより販売許可(Halal)が下り、社長も釈放され、製造販売を再開した。(ウィキペディア「味の素」より)

 日本の加工食品やお菓子類にはほとんどアミノ酸が含まれています。しかし、そのアミノ酸が何由来のものかはあまり書かれておらず、豚の可能性もあります。
 日本にいるムスリムの中でも「多分大丈夫」とあまり気にしない人もいますが、「豚由来の可能性があるから」と遠慮する人がいます。判断は人それぞれですが、みんなが安心して食べられるようになるといいですね。インドネシアへのおみやげは、アミノ酸が入っていないもの、由来がわかるものを選ぶのが無難です。

各国機関の認定「ハラルマーク」が必要

 ムスリムが多い国では、権威あるイスラム指導者が集まる学会や組織があり、そこでハラル認定をします。ハラル認定した証として、商品に付ける用のハラルマーク(写真右下)が発行されます。
 国ごとに認証機関があるので、インドネシアで取得したハラルマークが他の国(たとえばマレーシアやサウジアラビア)のムスリムでも通用するとは限らず、その国ごとで取得するのがよいとされます。(もちろん、他の国でハラル認定を申請する場合、インドネシアでハラル認定を取得したということが評価され取得しやすくなるケースもあります)

 インドネシアではインドネシア宗教学者協会(通称、MUI)内のハラル委員会(通称、LPPOM)という組織がハラルマーク許可の管轄を行っています。ハラルマーク申請に必要な書類などはこちらのウェブサイトでもダウンロード可能。
 ちなみに、日本にはNPO法人「日本ハラール協会」があります。 


 インドネシアの場合、ハラル認定は食品会社が申請し、インドネシア宗教学者協会と食品専門家で構成されるハラル委員会で適否が決められ、国の食品医薬局で審議後、ハラルとして認証されます。更新は2年に1回です。「ニッスイ」ホームページより 

 肉のハラル許可取得のためには、インドネシアから専門家を招き、処理場の環境などをチェックしてもらう必要があります。容易ではありませんが、熊本の「ゼンカイミート」のように、インドネシアでのハラル許可を取得したケースもあります。

熊本の業者が牛肉初の海外ハラール認証を取得 インドネシアに輸出へ

 熊本県錦町の食肉処理・加工会社「ゼンカイミート」は、イスラム教の戒律に従って牛肉を処理したことを証明する「ハラール認証」をインドネシアの認証機関から取得した。同社によると、牛肉で海外のハラール認証を受けるのは 国内初。萩原新一社長が4日、県庁で蒲島郁夫知事に報告した。 
 認証は7月25日付。インドネシアは人口約2億3千万人の世界最大のイスラム国家で、牛肉を輸出するには 同国の機関からの認証が必要。イスラム教で食用が禁じられている豚肉の生産ラインから独立していることなどの 査察を受けて、認められた。 
 初年度は熊本など九州産の牛肉100トンの輸出を目標とし、富裕層向けにレストランやホテルでの提供を想定 しているという。 (2012.9.4、産経ニュース)

「ハラルは常識」? マークなし肉も多数

 インドネシアの人たちは、店頭で売っている肉などは「ハラルであるのが普通」という感覚が強いようです。スーパー側はハラルであることをわざわざアピールするものだと思っていない模様。上のように、ハラルマーク付きの肉はあまり並んでいません。そのかわり、豚肉ゾーンは豚肉であることを強調しています。


 スーパーの加工食品をみると、大手メーカーの商品はハラルマーク付きです。(上の写真はインドネシアで製造・販売のヤクルト)


 ハラルマークがない輸入菓子や、地方のお菓子も少なくありません。ただし、消費者は「普通に売ってるものはハラルではない」という考えがあるのか、あまり気にしない模様。加工食品などで豚肉を使っている、豚エキスを使っているものはしっかり表記しています。


 飲食店でもハラルマークがない店がほとんど。消費者も「まさか地方料理に豚由来のモノを使っているわけない」と、インドネシア料理レストランのハラル認証は気にしない傾向があります。
 しかし、フランス料理、イタリア料理、日本スイーツなど外国のものは話は別。シュークリームの「ビアード・パパ」は店頭にハラル認証を取得したという証明書を付けてます。また、中華料理チェーンも豚肉や豚肉エキスを一切使っていないお店には「ハラル」の表記があり、証明書を掲示しています。