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インドネシアのネット規制 過去にブロックされたサービスとその経緯

インドネシア政府は、過去に大手の世界的オンラインサービスを度々ブロックしてきた。

前回の記事” ロシア発のメッセージアプリ「Telegram」とインドネシア政府との対立”の通り、Telegramは現在ブロックされているが、過去には他の大手オンラインサービスも通信を遮断されてきた。

これはやはり、言及を避けるわけにはいかない現象だ。

Vimeoの「災難」

国際的クラウドファンディングと言えば、『Kickstarter』と『Indiegogo』である。

その中でIndiegogoは、動画を外部フォーマットに頼っている。各製品のPR動画を見てみると、YouTubeとVimeoが混在していることが分かる。日本ではあまり知られていないVimeoだが、アメリカでは「アーティストのパフォーマンスの場」として市民権を獲得している。

その動画配信サービスが、インドネシアでブロックされたことがある。

2014年5月、インドネシア情報通信省は「ポルノ動画が配信されている」という理由でVimeoへのアクセスを遮断し、世界を驚かせた。というのも、Vimeoは自主規制でこうした動画を省いているはずだからだ。

慌てたVimeoは、急遽インドネシア政府に対して書簡を提出。その中で配信動画の自主規制は的確に行われていると説明した。結局Vimeoのブロックは短期間で解除されたが、各国のテクノロジージャーナリストに動揺を与えたことは間違いない。

ネット規制とLGBT

「ポルノ規制を理由にブロックされたサービス」といえば、Tumblrもそのひとつだ。

こちらもアクセスは戻っているが、ブロックが実行された2016年2月のテクノロジー界隈は大騒ぎだった。Tumblrに関してはLGBT問題も絡んでいるから、それが事態を複雑化させたとも言える。

この措置は国内のネットユーザーの間でも議論が発生したが、Tumblrはより徹底した自主規制を誓約することで通信を取り戻した。企業側が妥協したというわけだ。

インドネシア政府は、LGBT関係のコンテンツを「ポルノ」と判断する。ここで留意すべきは、「宗教を理由にしない」ということだ。地方の首長がバレンタインデーの規制に乗り出した時も、「これは宗教上の問題ではない」と述べていた。それに変わる題目が「ポルノ規制青少年健全育成」である。

そう言えば、LINEで配信されていたLGBTイメージのスタンプもインドネシアでブロックされたことがある。現地当局の姿勢は、こうした問題に関しては非常に強硬的であるようにも思える。

突然の「向かい風」

とはいっても、インドネシア政府は記者会見の際に言葉を選んでいる。

大臣も担当省庁の重役も、「規制対象になったサービスの運営企業と前向きな議論を重ねたい」と必ずコメントする。「ウィンウィンの関係を目指した未来志向」というニュアンスで問題を語るわけだが、つまるところ「政府の意向に従わないサービスをいつでもブロックできる」とも受け取ることができる。

この国のIT情勢に関しては、こうした「向かい風」が突然吹くことがあるということを考慮しなければならない。