ジャカルタ・バンドン高速鉄道、ジャカルタからカラワンまで僅か15分か

数年前に日本でも度々報道されたジャカルタ・バンドン間の高速鉄道。

当初は日本のODAで建設するとみられていたが、最終的には中国の融資で進めることが決定された。この「中国案」による高速鉄道建設は、当時2019年の開業を見込んでいた。しかし土地収用や各省庁間の調整で遅れが発生し、今も建設が続いている状態だ。

現在は2020年末までの完成、2021年の開業を公表しているが、その計画の実現性に対して指摘もある。

ジャカルタ~カラワン間が僅か15分!

ジャカルタ~バンドン間の高速鉄道建設に先立ち、現地では2016年に中国企業との合弁会社であるPT.Kereta Cepat Indonesia China(KCIC)が設立された。

このKCICは、Instagramで情報発信も行っている。

上の投稿では、ジャカルタと西ジャワ州カラワンをたったの15分で接続すると記載されている。

日系企業による工業団地もあるカラワンだが、現状ジャカルタからは自動車しか移動手段がない。それも渋滞の激しいジャカルタ首都圏の車道を通過しなければならないから、場合によっては僅か60キロ程の距離にも関わらず、片道6時間以上かかってしまうこともある。近くて遠い場所なのだ。

こうしたこともあり、この高速鉄道はビジネスパーソンにとっても見逃せない存在になっている。なお、ジャカルタ~バンドン間の所要時間は36分と発表されている。

現在の進捗率は…

大きな問題は「計画通りに建設が進むのか」という点だ。

今年7月時点で現地メディアは、高速鉄道プロジェクトの進捗率が23%に達していると報道している。ここから2020年末までに100%の進捗(総延長約142km)を目指すのだが、その実現性に関しては賛否両論あるようだ。

先述の通り、KCICの高速鉄道プロジェクトは2019年の開業を目指していた。が、土地収用の問題で大いに難航し、工事の着工自体が大幅に遅れた。あまりに早急な建設スケジュールは当初から批判されていたが、いずれにせよインドネシア高速鉄道の実現はあと数年を要することになりそうだ。

バンドン市内ではLRT建設も

その最中、バンドン市内ではLRT(軽量軌道交通)の建設計画が発表された。近く着工するこの工事は、高速鉄道の最終駅とバンドン市内をつなぐ路線である。

高速鉄道とLRTが完成すれば、ジャカルタ市内からバンドン市内まで終始鉄道のみで移動することができ、人の流れが大きく変わるだろう。

慢性的な渋滞に悩まされる首都圏の市民にとっても、高速鉄道は便利な公共交通機関になるはずだ。

【参考・動画】
Bukan Mimpi! RI Pertama di ASEAN: Proyek 'Shinkansen' Jakarta-Bandung Selesai 2021-YouTube