軽量版Androidの影響はインドネシアにも波及か

2018年、スマートフォンはさらに安くなるかもしれない。

去年12月、Googleは『Android Oreo/Go edition』(以下Oreo/Go)というOSをローンチした。Android8.1と同時に発表されたOreo/Goだが、これはいわゆる「軽量版OS」である。

このOreo/Goが、インドネシアのモバイルテクノロジー市場に大きな変革をもたらすかもしれない。

軽量版Androidとローエンドスマホ

日本を始めとする経済先進国では、「RAM2GB、ROM16GBのAndroidスマートフォン」はすでにエントリー向けと見なされている。搭載CPUにもよるが、少なくとも今現在の日本では「RAMは3GB以上が必須」と言われている。2GB以下になると、さすがにゲームアプリを起動する場面などで手落ちが出てくる。

しかし、それはあくまでも先進国での話。インドネシアを含む新興国では、今でもRAM1GB以下のスマホが主役である。その上でROM容量は8GBのものも珍しくない。

これ以上のスペック向上を望むとしたら、まずはインドネシア国民の所得水準を上げなければならない。先日、このメディアでご紹介したXiaomi Redmi 5Aの場合は、RAM2GB・ROM16GB・クアッドコアCPU・1300万画素カメラというスペックである。それでいながら99万9000ルピア(約8300円)という低価格で市場に切り込んでいるのだ。先月の現地テクノロジーメディアは、このRedmi 5Aの話題で盛り上がった。

言い換えれば、インドネシア国民の大半は「RAM1GB以下」で日々の生活を送っているということだ。

だからこそ、此度発表されたOreo/Goが重要な意味を持つようになる。

低スペック機を高速化

Googleの発表によると、Oreo/Goを搭載したエントリーレベルのデバイスは15パーセントの高速化が見込めるという。ここで言う「エントリーレベルのデバイス」は、RAM512MB~1GB以下のスマホを指している。その上、出荷時からインストール(プリインストール)されているGoogle純正アプリのストレージ容量を50パーセント削減できるという。

内蔵ROM8GBでは、出荷段階ですでにその大半が埋まってしまうということがよくある。Micro SDカードやクラウドサービスを利用すればあまり苦ではないのかもしれないが、それでも容量に余裕があるに越したことはない。

何より、軽量版OSの登場によりハード面のスペック向上にかかるコストが抑えられ、結果的に販売価格が安くなっていく。

政府にとってもありがたいOS

現地大手メディア『KOMPAS.com』では、すでに「30ドル程度のOreo/Go搭載スマホが1月中に販売されるのでは?」という記事が配信されている。もっともこれはインドでの話だが、コストパフォーマンスの高いローエンドモデルが求められているという点ではインドネシアも同様である。

さらに言えば、インドもインドネシアも共に「スマホ部品3割規制」を実行している。国内で販売されるスマホは、その使用部品の3割を国内で調達しなければならないというものだ。

中央政府にとっても、軽量版OSはありがたい存在であるはずだ。Oreo/Goが国内の製造業の発展を後押しするということも考えられるからだ。

【参考・動画】
Introducing Android Oreo (Go edition) with the release of Android 8.1-Google
Android Oreo - Open Wonder-YouTube