Go-Jekがチケット販売サービスに本格参入

インドネシアで有料入場イベントを行う際、問題になっていたのはダフ屋の存在だ。

チケットを買い占め、それを法外な値で売りつける仲介業者はスポーツにも悪影響をもたらしていた。純粋にその競技を観戦したいのに、関係者でもないダフ屋が限りあるチケットを確保している。

だが、それを阻止する手段はすでに確立されている。

Go-Jekの新たな一歩

『Go-Jek』は、もはや「バイクタクシー配車サービス」という枠に留まらない。独自のeウォレットサービスを確立し、配達・フードデリバリー・買い物代行等々、様々な分野に進出している。

eウォレットの有無は、そのまま企業のアドバンテージとなる。

今月に入り、大きなニュースが飛び込んだ。イベントチケットの販売を手がけるベンチャー企業『Loket』を、Go-Jekが買収したという話題だ。

今後、LoketはGo-Jek内のサービスである『Go-Tix』と連携することになるという。

Loketの先進性とは

LoketはRFIDチップ(電波を使って自動的に識別できるチップ)を組み込んだ入場証を売りにしている。

これにより、精度の高い本人確認が可能になる。言い換えれば、チケットの転売ができなくなるということだ。また、入場証をそのまま電子決済のためのICカードとして利用できる。会場で売られている飲み物を買う時、入場証をかざせば財布から小銭を掻き出す必要はない。

つまりLoketを介してチケットを購入すれば、徹頭徹尾キャッシュレスのままそのイベントを楽しむことができるというわけだ。

インドネシア国内でのフィンテック業界は、ここ1、2ヶ月の間にいきなり多角化したようにも思える。

フィンテックが選手を育てる

ともかく、この流れは多方面に好影響を与えるだろう。

ミュージシャンやアスリートがダフ屋の存在を考慮しなくて済むという点だけでも、極めて大きな進歩である。例えば、インドネシアの総合格闘技については若くて実力のある選手が数多く存在するが、彼らにはチャンスが足りない。ダフ屋がチケットを買い占めているような国での開催は主催者が敬遠し、地元選手に大きなチャンスが与えられないのだが、こうした課題も解決していける。

フィンテック業界の発展が優秀なアスリートを育てていくことにもなるのだ。

【参考・動画】
Loket
Gojek Akuisisi Penyedia Jasa Online "Loket"-YouTube