インドネシアの「フィンテック革命」とメッセンジャーアプリ

アジアのメッセンジャーアプリ市場は、LINEがそのシェアを伸ばしています。

中でもインドネシアは、西洋+東洋÷2のような光景の国。若者の間でLINEが使われているかと思えば、日本ではマイナーなWhatsAppも広く使われています。

こうした地域は、世界でも珍しいのではないでしょうか。従って、この国のメッセンジャーアプリ情勢は世界から常に注目されています。

LINEの躍進

日本では定番のコミュニケーションツールとなったLINE。そこから提供されるサービスは充実の一途をたどっていますが、インドネシアでも同様の動きが見て取れます。

最近では、LINEポイントの交換サービスが始まりました。

>PT Excite Indonesia インドネシアでLINE ポイントの交換連携を開始(PR TIMES)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000578.000001346.html

LINEがインドネシアでの電子決済サービスを始めたのは、去年の11月。それからまだ半年も経っていませんが、新しいサービスが次々にリリースされています。

>LINE、インドネシア大手銀行と協業しモバイル決済取引サービス「LINE Pay e-cash」展開(ECzine)

http://eczine.jp/news/detail/3830

「これからの時代はこういうのが流行るんだよ」

ところでここ最近のインドネシア関連ニュースは電子ポイントやキャッシュレス決済の話題ばかりになっていますが、それはこの国のフィンテック事業が急速に発展かつ複雑化しているから。

思えば筆者の高校時代、神奈川県相模原市から東京都世田谷区の高校へ通うために毎日改札機に磁気式定期券を通していましたが、ちょうどその頃にSuicaが登場しました。

当時大ブレイクしていた総合格闘技のジムへ行くにも、電車を利用します。ある日、ジムの先輩がSuicaをみんなに見せながら「これからの時代はこういうのが流行るんだよ。お前らも早く作ったほうがいいぜ」と言っていましたが、まさにその通りになりました。

今思えば、あの時が日本における電子決済革命の瞬間だったのでしょう。 それから16年越しに、インドネシアで同一の現象が起こっているのです。

BBMも対抗

YouTube

筆者が桜庭和志に憧れてジムへ通っていた当時、スマートフォンはまだ影も形もありませんでした。

ですが先ほどの先輩は、「そのうち携帯電話とカードが連動するようになるぜ」とも言っていました。今考えると、とんでもなく頭のいい先輩です。今やスマホとキャッシュカードの一体化は当然のものになっています。

そういえば、インドネシアで広く普及しているメッセンジャーアプリ『BBM』も決済サービスに乗り出すというニュースが入っています。主導するのは中国アリババグループです。

>アリババ系、インドネシアで電子決済 スマホ向け(日経新聞)

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM13H40_T10C17A4FFE000/

すなわち、今後はLINEとBBMが電子決済市場を巡って競争を繰り広げるということです。

そして同時に、インドネシアの姿がまたしても大変貌しつつあります。

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