「小売業激戦国」の中で奮闘するインドネシアのミスド

日本では最近、「コンビニドーナツ」というものが好評です。

コンビニがレジ前にドーナツを並べることによって、本家のドーナツ専門店が苦戦するようになりました。それはあのミスタードーナツも例外ではなく、競合相手が一気に増えたことで日本での売上が伸び悩んでいるという報道もあります。

ところが、そのミスタードーナツは営業戦略の練り直しに入っているようで、とくに海外店舗では日本とは違う特色が見受けられます。

今回はインドネシアに進出したミスドを、少し覗いてみましょう。

強力なライバルが控える

ミスドはファストフード店のような独立店舗、というのが我々日本人の一般的なイメージではないでしょうか。

インドネシアでも、独立店舗としてのミスドは確かに存在します。ですがそれ以上に、地場系コンビニ『インドマレット』での店頭販売が目立ってきています。つまりミスド自体がコンビニドーナツとなることで、進出先の地域に定着しようという戦略です。

インドネシアのドーナツ市場は、決して楽観主義で生き残れる世界ではありません。

まず、この国にはすでにダンキンドーナツがあります。さらに地場系J.COドーナツが若者の間で人気を集め、国外にも進出しています。この熾烈な溶鉱炉の中に、ミスドは身を投じているのです。

地元コンビニと提携

インドマレットのレジ前で販売されているミスドは、1個7,500ルピア(約62円)。現地市民にとっても決して高い値段ではありません。

独立店舗で出されているものと差異はなく、ちょっとしたお土産にピッタリの商品です。3時のティータイムにも重宝するのではないでしょうか。

インドネシアの小面積小売業は、圧倒的に地場系が強いことで知られています。ワルンなどの伝統的店舗を除外するとしても、各財閥が運営するコンビニはインドネシア全土に広がっています。そこに外資が入り込むのは至難の業。

そういう事情もあり、地場系コンビニと提携するのは定石と言える方法かもしれません。

あわせて読みたい記事

画期的な貧困救済システム「eワルン」が本格始動間近!