日尼コラボの2000円台商品も ランニングシューズ市場が熱い

最も手軽なスポーツは何か。それは陸上競技、もっと言うなら長距離走です。

何しろ、靴さえあれば他に何もいりません。しかもその靴は屋外用で、普段履きと併用できます。短距離走向けのスパイクを日頃から履いている人はまずいませんが、ランニングシューズを履く人ならたくさんいます。

そういうこともあり、ジャカルタでも朝のランニングを習慣にする人が増えました。

富裕層向けランニングシューズ

今年5月、ジャカルタで『ポカリスエット・ラン2016』というイベントが催されました。

参加数は合計6,000人。今や大企業主催のマラソン大会に大勢の一般市民が参加するほど、ジャカルタの「ランニング文化」は成熟しているようです。

さて、先述のようにランニングには靴が必須。ランニングシューズのトータルシェアも、年々伸びています。

インドネシア国内でとくにシェアを広げているのは、去年専門店第1号をオープンさせたばかりの日系アシックス……ではなく、ドイツ資本のアディダス。大手メディアでの登場頻度や筆者の見た目からしても、アシックスはまだまだアディダスに及ばないという感じです。

靴のレビュー動画もたくさんアップされています。

何しろ、地方都市のショッピングモールにもアディダスの専門店があります。国際的にはアディダスは非常に強大なシェアを獲得していて、あらゆるスポーツにアディダスが進出しています。

たとえば、こちらの記事。Tribun Batamという、バタム島の地方紙のものです。島内のショッピングモールにあるアディダス専門店に、新作のランニングシューズが置かれているという話題です。

>バタム島にアディダスの新型シューズ(Tribun Batam)

http://batam.tribunnews.com/2016/10/07/sepatu-adidas-running-alphabouce-seri-terbaru-kini-sudah-dijual-di-nagoya-hill-harganya-rp169-juta

それにしても、このシューズ……値段は何と169万9,000ルピア(約1万4,000円)。調べてみたら、日本で買ったほうが安いほどです。大都市の最低法定賃金がようやく300万ルピアに達したという国で、この値段はいくら何でも高くないか!?

筆者もスポーツに携わっている身ですが、さすがに1万数千円ともなると気が引けてしまいます。インドネシアのワーキングクラスの人ならば、なおさらのはずです。

本当にこんな値段で売ってるの!?

ですから、このような現地系企業も登場しています。

10月12日のスディルマン通り。この日はカーフリーディで、それを利用した『910』の製品PRイベントが催されました。

910とは、タンゲランに本社を構えるスポーツ用品メーカー。日本のデザイナーと協力して開発したランニングシューズは、「将来的には輸出も見込んでいる」とのこと。

>スディルマン通りで910がシューズのPR(Berita Satu)

http://www.beritasatu.com/ekonomi/216669-produsen-910-luncurkan-sepatu-lari-dengan-harga-ekonomis.html

910は「ナイン・テン」と読みますが、このメーカーの公式サイトを見てみるとまさに驚きの一言です。

これって誤植じゃないの? と思わせるほどの低価格。なのに、申し分ないくらいにカッコイイ! 箱根駅伝で大学選手たちが履いていても、まったくおかしくないレベルのデザインです。

※画像は910公式サイトのスクリーンショット

この商品は、32万9,900ルピア。日本円で約2,800円です。じつはこれでも高いほうで、他の商品は概ね20万ルピア台に収まっています。

※画像は910公式サイトのスクリーンショット

よく見たら、ロゴマークに日本語で「ブランド910」とあります。なぜ日本語を採用したのかという理由は不明ですが、デザインコンサルタントは大阪の企業が請け負っているとのことですから、恐らくそのつながりと思われます。

これで有名なプロアスリートも愛用するようになれば、世界進出も夢ではありません。現時点ではまだ「一般市民向けのPR活動」に留まり、有名人の起用はないようです。ですがそれでも、910は今後注目の企業と言えるでしょう。

いずれにせよ、インドネシアのランニング需要は急成長を迎えています。

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