断食月真っ只中のジャワ島 日没時間のパン屋は大繁盛?

イスラム社会では現在、断食月に突入しています。グレゴリオ暦2016年の今年は、7月5日までが断食月です。

この時期は皆さんご存知の通り、イスラム教徒は日中は飲食を控えるようになります。そのため、あらゆる場所でいつもとは変化が見られるように。街の光景も、いつもとはだいぶ変わってきます。

今回は、インドネシアの断食月の様子を覗いてみましょう。

屋台がなくなった!

ここはジョグジャカルタ。インドネシア有数の観光都市ですが、バリよりも国内旅客の比率が多いところでもあります。

ジョグジャカルタのメインストリートはマリオボロ通りですが、ここの通り沿いにはいつもなら屋台が立ち並びます。ところが、今はそれがまったくありません。どうやらこの時期を狙って歩道の補修工事を行っているようです。

来月6日からは、本格的なバカンスシーズンに突入します。それを見越して、各地では観光整備が行われている最中です。

逆に言えば、今年の6月は「商閑期」。日本や欧米もバカンスシーズンといえば7月から8月ですから、外国人旅行客の姿もそれほど見かけません。

断食とテロ

もっとも、断食と言っても市民は普段通りの明るさでうまく乗り切っているようです。

コンビニもショッピングモールも閉店しているというわけではなく、人々が空腹だからといってイライラしているわけでもありません。ジョグジャカルタは今日も平和です。

ですがスラバヤでは最近、大規模なテロを計画していたとしてテロリストが逮捕されました。ISは断食月を狙った犯行を、全世界の構成員に呼びかけています。なぜ仮にも「イスラム教徒」を自称する彼らが断食月に事を起こそうとするのかは、さすがに理解しかねます。

スラバヤに潜伏していたテロリストは、自動小銃まで所持していました。後日アメリカ・フロリダ州でオマル・マティーン容疑者が自動小銃を乱射し、49人もの死者が出てしまったことを考えると、「スラバヤでもそうなっていた」と考えることもできます。

ですから今後断食明けに向け、都市部での警察の動きも活発になると思われます。

日暮れのブレッドトークの様子

断食月の変化といえば、もう一つ。

日没頃、筆者はショッピングモールへ買い物に行きました。ジャワ島都市部のモールにはシンガポール資本のパン販売店『ブレッドトーク』がよく入居しているのですが、この時間帯にはよく行列ができていたりします。

それも各人2個3個ではなく、明らかに家族分の数を買い込んでいます。あとで知人に聞いてみると、これも断食の影響だとか。日中に食べられない分、夜はむしろ食生活が豊かになるとのこと。

それを知ると、イスラム教徒ではない我々も「断食してみようかな」と考えてしまいます。

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